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  1.日時 平成28年3月7日(月曜日) 午前10時~11時15分 2.場所 市役所防災センター403会議室 3.出席者 委員長   谷川 章雄 委員    池上 悟、松井 敏也 オブザーバー  フレームデザイン(株)(保存整備工事基本設計受託者)         矢部 俊介、畠堀 誉子(都市建設部整備課) 事務局   西田 久美子、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.猪方小川塚古墳保存整備計画の基本設計について  ・石室の保存、公開の方策について  ・敷地全体の整備計画について 6.提出資料 猪方小川塚古墳保存整備工事基本設計 資料 7.会議の結果 ・委員長が開会を宣言。   議題1.猪方小川塚古墳保存整備計画の基本設計について ・石室の保存、公開の方策について ・事務局から、前回の会議において、石室の材質的な保存処理と内傾している壁面の構造的な保持は、別の問題であるとの指摘を受け、前者については薬剤の含浸による保存処理で対応することを前提に、後者について、再度検討を行ったことを説明しました。その際、検討委員会におけるこれまでの議論を踏まえ、公開にあたっては、墳丘、石室の保護・保存が第一義であり、残された墳丘及び石室の石材に極力手を加えないという方針で、すなわち、石室の外側に保持材を受け止める構造体を構築しないということを前提に検討した結果、石室の内部に、内傾する石壁を支えるための構造物を設置する案に至ったことを説明しました。 ・具体的には、一定の間隔でゴム材を添えた鋼板で石室壁面を保持し、石室の内部に15cm角ほどのH鋼材で断面台形状に組み立てたフレーム状の構造物で、その鋼板にかかる力を受け止めること、鋼板とH鋼材は、ネジ状のもので距離を調整できるようにして、鋼板を石室表面の凹凸に沿わせる方策を考えたこと、これらは川崎市馬絹古墳の石室保存整備の方法を参考にしたものであることなどを説明しました。  また、前回の委員会で出されたように、石壁の保存状況に応じて部分的に覆う必要が出た場合には、フレーム間に強化ガラスや鋼板を挟むことによって、表面を部分的に保護できること、部分的に崩落の危険がある場合には、フレーム間を板材で繋ぐことによって、部分的な埋め戻しにも対応できることなどを説明しました。 ・委員からは、雨水の処理に関する質問が出され、事務局からは、残された墳丘の上に耐根シートとともに防水シートを敷設したうえに、保護層を設けること、石室覆屋上へ雨水については樋で受けること、そのうえで墳丘の周囲に、暗渠集排水材を埋設することで、石室への雨水の侵入を防ぐことを考えている旨、説明しました。 ・委員からは、石室内部に設置するフレームについては、極力細くできるような工夫や極力目立たなくするような工夫をお願いしたい旨、発言がありました。事務局及び基本設計受託者から、現時点では、150mm四方の太さの鋼材を想定しているものの、今後、石壁にかかる荷重計算の詳細や材質を検討することにより、極力細く目立たない方策は検討可能であることを説明しました。また、ゴム材の耐用年数などについても確認しておく必要が指摘されました。 ・委員からは、石室の保存については、保存処理が終了した後も、内部の温度変化、湿度変化などを常時モニタリングし、経時的な変化を十分観察していく必要が指摘され、その際には現況の3D計測なども必要ではないかといった意見が出されました。 ・以上のような課題については、今後、実施設計のなかでさらに詳細を検討していくこととし、石室の保存策に関する基本的な設計については、委員会として了承することとになりました。 ・敷地全体の整備について ・事務局から、第1回の委員会において、石室を覆う覆屋については、湿度管理の問題から木製の上屋で覆うことが確認されているため、ここはそのままとし、この上屋の基礎は、調査時点に掘削した墳丘トレンチ内に設置することで、残された墳丘には極力手をつけないものとしたこと、また、この基礎を繋ぐ梁によって、石室内部のフレームを保持することを説明しました。 ・委員からは、上屋の上部の覗き窓から差し込む日光の熱が石室の保存に与える影響について、指摘がありましたが、断熱、遮熱シートを用いた強化ガラスなどを用いることで、この点は解決するのではということとなりました。 ・事務局から、敷地全体については、まず、発掘調査の成果に基づく復元図から、墳丘を径15メートル、そのまわりを取り巻くテラスの外側には、内径21.21メートル、外径30メートルの周溝が復元できることから、墳丘、周溝を芝生で表現すること、周溝よりも内側には樹木は植え込まず、中・低木を中心に園庭手前に植え込むことによって、周辺の住宅地とは景観的に区別されること、樹木のあいだを抜けると説明板があり、その奥に石室正面が見えるような配置としたことなどを説明しました。  また、北側及び東西の敷地との境界には、ルーバー状の柵を設けて目隠しとすること、ルーバー状の素材については耐久性を考慮して、今後詳細を検討していきたい旨、説明しました。 ・整備課からは、清掃用具置き場が必要であること、敷地手前側に植える樹木やベンチの設置位置について、また石室覆屋の安全対策について、意見が出されました。事務局からは、清掃用具置き場や樹木、ベンチの位置については、周溝よりも内側への設置は避けることを前提に、今後、周辺の方々からの意見も踏まえて、検討していく必要があると考えていることを説明しました。石室覆屋の安全対策にいては、屋根の材質や、階段部分、墳端部分などへの柵の設置などを含めて、引き続き、実施設計のなかで検討していくこととなりました。    以上、委員会としては、今回の会議にて提示された基本設計案を了承し、これをもとに来年度以降、実施設計を進めていくことを了承しました。また、今後の全体的な工程については、来年度早い時点で、事務局から整理して提示することとなりました。  なお、委員からは、今後、保存整備を進めていくにあたっては、その過程の要所要所を公開していくこと、また保存の工程を映像などで記録していく必要などが指摘されました。   ・議長、閉会を宣言。       狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿    肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学  《公募市民委員がいない理由》  審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
1.日時 平成27年11月22日(金曜日) 午後6時45分~8時30分 2.場所 市役所502会議室 3.出席者 委員長   谷川 章雄 副委員長   池上 悟 オブザーバー  フレームデザイン㈱(保存整備工事基本設計受託者)         畠堀 誉子(都市建設部整備課) 事務局   西田 久美子、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 委員   松井 敏也 5.議題 1.猪方小川塚古墳保存整備計画の基本設計について (1)石室覆屋部分のイメージについて (2)石室の復元について 6.提出資料 1.猪方小川塚古墳保存整備工事基本設計概要書 2.猪方小川塚古墳整備工事-上屋形式比較表 3.猪方小川塚古墳保存整備工事関連図面(配置図・平面図・断面図) 7.会議の結果 ・委員長が開会を宣言。 議題1 猪方小川塚古墳保存整備計画の基本設計について (1)石室覆屋部分のイメージについて ・平成27年2月に本検討委員会から教育委員会へ答申いただいた「猪方小川塚古墳の保存整備の基本方針について」(答申)(以下、「基本方針」)に基づき、これまで基本設計を進めてきたところ、基本方針に沿って設計を進めるにあたりいくつか難しい点が生じていることを事務局から説明しました。基本設計のなかでは、基本方針に沿った案と代案としてふたつの案を作成したことを説明しました。 ・基本方針に沿った整備の方法をイメージ化したものがC案(ガラス案)ですが、代案としてA案(屋根案)とB案(木案)を作成したため、基本設計業務の受託者であるフレームデザイン㈱より、各案の概要等について説明しました。 ・フレームデザイン㈱から、「上屋形式比較表」をもとに、各案のメリット・デメリットについて説明しました。C案では、石室が密閉される構造上、内部の湿気を除去するために換気設備が必要となること、各地の史跡整備において、実物展示のためにガラスを使用している事例では、ガラス面に生じる汚れやカビが防げず、内部が観察し難くなる事例が多く、その対応に苦慮している事例が多数あること、また全面がガラス張りとなるため、保持するフレームの形状など施工上のコスト、またガラスの継ぎ目に必要なシーリングの劣化などメンテナンスに関わるコスト的にも得策とはいえないことを説明しました。 対して、木造の上屋で覆うB案では、施工上もメンテナンス上も、C案と比較してコストを抑えることができること、また、石室の保存に必要な通気上の問題も、木材を使用することにより、問題がなくなることを説明しました。石室内を上部から観察するためのガラス面が狭くなり、観察時の迫力に欠けるところがあるものの、工夫次第でガラス面を広げることは可能であるとの説明もなされました。また、さらにその上部を木製の屋根で覆うA案では、石室覆屋への直射日光の照射を防ぐことがでるものの、屋根を設けることで構造物が高くなり、隣接する住宅への影響が懸念されることなどが説明されました。 ・委員からは、基本方針にもっとも近いC案は、カビ対策の換気が難しいということかとの質問がなされました。フレームデザイン㈱からは、換気のための機械の騒音、機械のメンテナンスなど、長い年月を見据えると得策ではないということ、またガラスの汚れ、劣化など総合的にみて問題が多いということが説明されました。 ・委員から、実際にイメージ図を見てみると、住宅に囲われた公園の景観として、ガラスの上屋があるのは景観的に好ましくないこと、加えて、ガラスの反射などで、近隣住民の生活の妨げになることも懸念されることなどがあげられました。 ・以上の点を踏まえて、委員からは、石室の保護保存のために支障がないのであれば、委員会としては、必ずしも基本方針に沿ったC案にはこだわらず、次善の策をとることで、一致しました。 ・そのうえで、A案、B案のどちらで進めていくかについては、石室の保護保存上においては、両者に大きな違いがなく、どちらかというと、石室の見せ方の問題であることを確認しました。 ・事務局側からは、A案については、石室の覆いと屋根とのあいだの隙間に子どもが入り込んでしまうような場合も想定されること、周辺との関係で屋根の配置が困難になる可能性が高いことなどを説明しました。 ・委員からは、オープンスペースとするならば、大きな屋根の存在は圧迫感が生じ、公園として開けた感じにならないこと、石室の周辺にはスペースを確保しておいたほうがよいとの意見が出されました。 ・B案の場合、石室見学時の明かりの確保について、委員から質問が出され、LEDライトで調光できるような機材の設置を想定していると回答しました。 ・また委員から、使用する木材の耐用年数はどれくらいになるのか質問が出され、フレーデザイン㈱からは、素材の劣化の想定は20年ほどと回答されました。 ・事務局側からは、B案の場合、屋根はフラットに描かれているが、墳丘から屋根上に登ることができてしまうため、構造上、安全性に考慮する必要があること、フレームデザイン㈱からは、屋根の形状については、固定的なものではなく、片流れの屋根などにすることができるか再検討いたしたいとの回答がなされました。 ・以上の議論から、石室を覆う覆屋のイメージとしては、技術的な問題などからC案が困難であるため、次善の策としてB案で、今後検討を進めていくことになりました。ただし、温湿度の管理など継続的なモニタリングと、石室のメンテナンスに支障をきたさない構造とするように、十分に配慮されたい旨の意見が付されました。 (2)石室の保存・復元について ・フレームデザイン㈱から、石室保存の概要について、石壁の崩落防止方法、浸水対策、物質的保存処理方法の3点について説明がありました。 ・委員から、石の材質から考えて、石壁支持材を石壁材に貫通することが果たして可能であるのか、可能であったとしても、果たしてこうした方法を選択すべきか再度検討が必要との意見が出されました。整備の基本方針においては、非常に脆い石室の石材を内側から押さえて保持するために石室内側を強化ガラスなどで覆う考え方であったので、石壁に負担がかからない方法にいついて、もう少し慎重に検討する必要があるとの意見が出されました。 ・さらに、委員からは、石室を取り囲む擁壁の厚さを考えると、石室の周りの墳丘がほとんど残らなくなってしまいかねず、石室を公開するがために、墳丘の大部分を壊すことになりかねないとの意見が出されました。まずは、遺跡の保護保存が大前提であり、見せるために大きな改変を加えるのは、本末転倒と言えなくもないことから、何をどこまで見せることができるのか、見せることの度合いについても再度検討が必要であるとの意見が出されました。 ・石室の復元に関しては、委員から、石を保護する観点からすれば、欠けてしまった部分や失われた部分を復元することは必要であるが、節度をもって行わないと根拠がないつくりものになってしまう恐れがあることから、復元部分を図面化して、一つ一つ検討していく必要があるとの意見が出されました。 ・以上の議論の結果、覆屋の構造についは、B案をベースに再度調整していくこと、石室の保存方法については、もう少し時間をかけて再検討すること、復元については、保存方法ともかかわる問題であり、保存方法とあわせて検討していくこととなりました。 ・委員長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》  審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
  1.日時 平成28年1月25日(月曜日) 午前10時~11時15分 2.場所 市役所503会議室 3.出席者 委員長   谷川 章雄 委員    池上 悟、松井 敏也 オブザーバー  フレームデザイン(株)(保存整備工事基本設計受託者)         矢部 俊介、畠堀 誉子(都市建設部整備課) 事務局   西田 久美子、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.猪方小川塚古墳保存整備計画の基本設計について  ・石室の保存、公開の方策について 6.提出資料 1.猪方小川塚古墳保存整備工事ー保存仕様比較表 7.会議の結果 ・委員長が開会を宣言。   議題1.猪方小川塚古墳保存整備計画の基本設計について ・石室の保存、公開の方策について ・事務局から、前回の会議にて石室の覆屋については、木製の上屋を設置する案をベースに検討を進めていくことになりました。しかし、石室の保存と公開方法については課題が残りました。前回提示した案は、今回C案としたものですが、墳丘を掘削して設ける擁壁や石材を貫く補強を実施することは、遺跡の保護・保存の観点から考えて、石室の保存と公開のバランスが悪いものであるとのご指摘をいただいたため、改めて石室の保存・公開の方策について、ふたつの案を作成したことを説明しました。 ・事務局から、A案とB案について、その概要を説明しました。  A案は、石室内の強化ガラス等と鉄骨フレームで面的に内傾する石壁を支え、上屋の基礎となる杭を利用して、フレームを保持する案です。擁壁は墳丘の外側に配置し、調査時のトレンチ内に基礎杭を設けます。  B案は、同様に基礎杭を利用し石壁に外側から保持材を通して、石壁を保持するかたちです。石壁の表面を覆うものがなく、一番観察しやすい方法ですが、石材が保存処理によって固まることを前提としたものです。   B案もA案と同様に、擁壁を墳丘の外側に配置し、調査時のトレンチ内に杭を設けるかたちとなりますので、墳丘を掘削せずに施工することが可能である旨を説明しました。 ・委員からは、A案の場合の石壁の支持方法について質問がなされました。 ・事務局から、強化ガラス等を石室床面に設置した鉄骨フレームと石室上部に延ばす引っ張り材で受ける形を考えていますが、強化ガラス等に石壁にかかる土圧などを保持する強度が保てるのかという課題が生じています。薬剤による石材の保存処理の結果で、A案かB案か、どちらかを選択するということも考えざるを得ないかと考えていることを説明しました。 ・委員からは、石材が凝固することと、石室の構造的な安定は異なる問題である点が指摘されました。土圧や湿気等が影響するため、石材が固まったとしても石材自体の安定性が得られるわけではなく、必要な部分については構造的に保持するための方策が必要である点が指摘されました。 ・事務局から、覆屋を設置することを考えれば、杭以外の場所には、梁がまわるため、この梁を利用して保持材を延ばすことは可能だと考えられますが、B案でも、石室の崩落を防ぐためには内側から支えるものが必要になると考えられます。 ・委員から、石室の構造的な保持策、保存と公開のバランスを考えるならば、必ずしも石室全体ではなく、可能な範囲を部分的に見せるという考え方もあり、確実に構造的な補強が必要な部分は見えなくして、必要な強化を施すことも考える必要があるのではと意見が出されました。 ・また、委員からは、石室の構造的な安定のために石材を引っ張るという構造はリスクが大きいと考えられること、また保存を前提とした公開と考えた場合、必要な部分については補強を行い、その部分は一部埋め戻しするなど、全面的に公開することは難しくなるのではないかとの意見が出されました。委員からは、基準をいくつか設けて、公開できる部分は公開する、補強が必要で公開できない部分はしっかりと補強し、A案とB案を折衷させ、部分的に公開できるところとできないところを評価していく必要があるとの指摘がなされました。 ・委員からは、いずれにしても、B案のように石壁の裏側から穴を開け、保持材を貫入させることがかなり危険であること、保持材が施工できたとしても、目地が複雑であるため、十分な機能を果たせない可能性が高い点が指摘されました。 ・委員からは、まずA案、B案のいずれにせよ、その工法に対応する補強材の素材の検証を含め、B案については石壁に横方向の穴を開けてしまうことのリスク、A案については強化ガラス等にて構造的な安定が得られないのか、フレームやメッシュ状の補強材で対応できるのか、またその場合には補強ガラス等は必要ないのか、こうした点について検討していただきたい。見せ方についても、全部を見せるのか、部分的に見せるのか、適切な整備を踏まえつつ考えていただきたいとの意見が出されました。 ・以上の点を踏まえ、次回会議までに再度、石室の保存策を検討し、あわせて、覆屋構造、敷地全体の整備案を提示できるよう進めていくことになりました。 ・議長、閉会を宣言。     狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿    肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》  審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
1.日時 平成26年5月8日(木曜日) 午前10時~11時15分 2.場所 市役所防災センター302会議室 3.出席者 委  員  長  谷川 章雄 副委員長   池上  悟 委  員   松井 敏也 事務局 浅見 文恵、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.今後の保存整備に向けた検討について 2.その他 次回以降の予定について 6.提出資料 1.猪方小川塚古墳保存・整備に関する基本的な考え方(案) 7.会議の結果 ・委員長、開会を宣言。 議題1.今後の保存整備に向けた検討について ・事務局から、前回の会議において検討した内容について、「猪方小川塚古墳保存・整備に関する基本的な考え方」(案)として整理したこと、およびその内容について説明しました。 ・前回の会議で検討した結果、検討委員会の基本的な考え方としては、1.現地に現状のまま保存した意義を尊重すること、2.石室が見学できるような保存・整備を検討すること、3.現地保存の本来的な意義を考慮し、整備・公開後もモニタリングを継続し、劣化が保存技術を上回った時点で埋め戻しを検討すること、4.周辺住民の広場として活用できるような整備を検討すること、5.滞在型の活用が可能な整備を検討する、の5点が確認されたと考えている旨を報告しました。 ・委員からは、具体的な整備の方法として、強化ガラスで石室を覆い展示するとともに、墳丘を保存層で被覆したうえで、タイル、ブロックなどを用いて整備する方法が提示されました。また、石室・墳丘の整備について、具体案が松井委員より提示されました。 ・委員から、石室の整備について、一番上の石材の保護の必要があること、また、壁面の切石が欠落した部分は偽石をはめ込む、表面が大きく欠落している部分については表面を復元したうえで補強する必要があるとの意見が出ました。 ・事務局から、墳丘の見せ方について、本来の墳丘の高さを復元することは無理であるが、この点に差し障りはないか委員にはかりました。 ・委員からは、あくまで復元ラインではなく、保護層であり、便宜的なものである旨を示せばよいこと、また敷地内にレプリカをおいて本来の姿を示すという方策もあるとの意見が出されました。 ・事務局からは、石室、墳丘の整備のほか、敷地全体をどのように整備するのかについても検討をお願いしたい旨、説明しました。たとえば、来訪者のための駐輪場や墳丘以外の場所の植栽、手洗い施設などの設置や、周溝の土層体積剥ぎ取りサンプルの展示など、敷地全体をどのように整備するのかについても、何らかの方向性を決めていきたいことを説明しました。 ・委員からは、敷地内をどのように整備するのかについては、どのように活用するのかということと密接に関連しているため、もう少し事務局で活用のイメージを検討して欲しい旨意見が出されました。 ・事務局からは、具体的な活用のイメージを改めて整理したい旨を説明するとともに、整備にあたっては、当該敷地が住宅地のなかの比較的狭い敷地であり、活用のイメージも、それらを踏まえたうえでということになるのではないか。このあたりは近隣の住民の方々にも説明が必要となる旨を説明をしました。 ・委員からは、整備にあたり、学校の教材として、あるいは市内の文化財めぐりのひとつの拠点としての位置づけなど、活用段階の位置づけを明確にしていくこと、また、滞在型という活用のイメージももう少し具体化していく必要が指摘されました。日常的な来訪者の数、日常的な活用の仕方、学校教育での活用等によって、普段の管理の方法や整備のあり方を検討しなければならない。近隣住民が気になるのもこの点だと考える。よって、管理・活用方策の具体例を示し、整備と活用について同時に検討していく必要がある。具体的な方策に、維持・管理の項目を増やして検討していく必要があるとの意見が出ました。 ・事務局から、いずれかの時点で近隣の住民には事前に説明し、了解を得る必要がある旨を説明しました。そのうえで、本委員会では、現地で石室を公開するかたちで整備していく方向性で検討が進んでいるが、整備の計画が大きくなってきているので、きちんと基本設計を立てる必要がある旨を説明しました。今後の流れとして、検討委員会で基本設計の骨子となる案を固め、基本設計を策定し、それに基づいて実施設計を立てていく必要がある旨を説明しました。そのうえで、今後のタイムスケジュールは、26年度に委員会の意見を固め、27年度に基本設計、近隣住民への説明を実施し、28年度に実施設計、29年度に着工となる旨を説明しました。 ・委員から、埋め戻した状態が3年間となるが、現状の埋め戻しの状態で問題はないのかとの意見が出ました。遮光シートなどで工夫はしているが、雨季や夏場を経ていないので、どうなるかはまだわからない。3年間が空くとすると、それまでの間、何らかの処置を施すなど、対策を検討する必要があるのではないかとの意見が出ました。 ・委員から、タイムスケジュールを前倒しにして、少しでも着工を早めることはできないのかとの意見がでました。 ・事務局から、通常の手続きを経れば、3年後に具体的な整備に着手となると考えられるところであるが、少しでも早く整備に着手できる方策を検討していく旨を説明しました。 ・委員から、やはり着工までの期間が長いことが、古墳の保存にあたって不安要素となるため、できうる限り整備の着手を早めるよう努力して欲しいとの意見が出ました。 ・委員から、経緯の中に「古墳時代後期」とあるが、近年では「終末期」と言うのではないか、また、小・中学校の歴史教科書では、6世紀までが古墳時代で7世紀からは飛鳥時代としており、整合性を図る必要があるのではないかとの意見がありました。 ・事務局から、今回の会議で出された様々な意見を整理したうえで、活用・整備の基本方針を整理し、次回の会議にて提示できるよう準備したいと説明しました。 議題2 その他 (1)今後の予定について ・次回の委員会は、平成26年7月17日(木曜日)の午前10時から開催することで決定しました。 ・議長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》 審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。
1.日時 平成26年10月9日(木曜日) 午前10時~11時30分 2.場所 市役所市史編さん室 3.出席者 委  員  長  谷川 章雄 副委員長   池上  悟 委  員   松井 敏也 事務局 浅見 文恵、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.今後の保存整備に向けた検討について 2.その他 次回以降の予定について 6.提出資料 1.猪方小川塚古墳の保存・整備について(案) 7.会議の結果 ・会議に先立ち、社会教育課長より挨拶。 ・議長、開会を宣言。 議題1 今後の保存整備に向けた検討について ・事務局から、前回までの会議の結果を受けて、猪方小川塚古墳の保存・整備に対する基本的な考え方をとりまとめた案を提示し、説明しました。 ・案では、はじめに保存・整備の検討に至る経緯を説明し、保存・整備にあたってのコンセプト、市の各種上位計画との関連性を説明するという流れにしました。そのうえで、近隣自治体における古墳整備の事例を紹介し、現時点で考えうる保存・整備策を4点取り上げ、それらの比較を行いました。その結果、委員会としては、石室を強化ガラス等で覆い、保存のうえ、公開する方策がもっとも望ましいとの結論に至ったことを説明しています。 ・そのうえで、保存・整備についての基本的な方針と、具体的な整備の方策をまとめ、最後に、基本設計に盛り込むべき内容を明記し、今後の具体的なスケジュールを提示するかたちにまとめたことを説明しました。 ・委員からは、すでに発掘調査の報告書が刊行されてはいるものの、猪方小川塚古墳の文化財としての価値付けを改めて明記したほうがよいこと、加えて狛江古墳群の価値付けについても明記しておく必要があるとの意見が出されました。 ・委員からは、現地に実物を残し、保存整備し、活用するという段階に応じた対策を明確にしておくこと、狛江古墳群に残されている古墳の公開・活用の現状と今後の展望も盛り込むべきとの意見が出されました。とくに、今回の検討が、狛江古墳群に残された古墳のうち、具体的な保存・整備策が検討されるはじめての事例となることを念頭に置くべきとの意見が出されました。 ・委員からは、保存整備にあたってのコンセプト、保存整備にあたっての基本的な方針、具体的な整備の方策の各項目について、それぞれの対応関係が分かりやすいように整理した方がよいのではとの意見が出されました。 ・以上、各委員から出された意見をもとに、原案を修正し、次回委員会において答申として整理していくこととしました。 議題2.その他 (1)今後の予定について ・事務局から、教育委員会へ答申する兼ね合いから、次回の会議を平成27年1月末から2月初旬頃に開催したい旨を説明しました。詳細な日程については、後日調整することになりました。  ・議長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》  審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
1.日時 平成27年1月22日(木) 午後6時30分~8時00分 2.場所 市役所市史編さん室 3.出席者  委  員  長  谷川 章雄  委  員   松井 敏也  事務局 西田 久美子、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 副委員長 池上 悟 5.議題 1.猪方小川塚古墳保存整備の基本方針(答申案)について 2.次回以降の予定について 6.提出資料 1.猪方小川塚古墳保存整備の基本方針(答申案) 7.会議の結果 ・会議に先立ち、社会教育課長より挨拶。 ・議長、開会を宣言。 議題1 猪方小川塚古墳保存整備の基本方針(答申案)について ・事務局から、前回の会議の後、平成26年10月23日付けで、教育委員会から本検討委員会委員長あてに、猪方小川塚古墳保存整備の基本方針について、諮問がなされたこと、2月末までに答申をいただきたい旨、付記がなされていることを説明しました。 ・事務局から、答申案について、前回の会議及びその後に各委員から指摘をいただいた部分など、修正した箇所を説明しました。 ・主な修正箇所は、第2章として狛江古墳群と猪方小川塚古墳の歴史的・文化財的価値を盛り込み、第3章には狛江市における古墳の保存・整備状況を盛り込みました。 ・委員からは、第2章の「猪方小川塚古墳の史跡としての価値、文化財的価値について」においては、一部内容に重複する部分があるが、狛江古墳群の重要性と猪方小川古墳の歴史的・文化的価値に鑑みて具体的な説明は必要であり、ある程度繰り返して強調することは適切であるとの意見が出されました。 ・委員からは、答申案のうち、「保存・整備計画検討の前提条件」が10項目あり、前提条件としては盛り込み過ぎであるため、それらのうち具体的な内容については、「具体的な整備の方策」にまとめた方がよいのではないとの意見が出されました。 ・委員からは、石室の保存に利用する素材は、「強化ガラス」に特定せず、同様の機能を持つ別素材もあるため、「強化ガラス等」に統一しておいたほうがよいとの意見が出されました。 ・委員からは、現状保存と、欠損部分などの復元に関する考え方を整理しておく必要があることが指摘されました。「復元」という文言は、補うことによってモノの文化財的価値が向上するような場合に使用するべきであり、「復元」ではなく、「欠落部分を補う」などと表現したほうが妥当な箇所もあるとの指摘がなされました。また、敷地全体が市指定史跡であることを考えると、「敷地の整備」ではなく、「史跡整備」であることを明記するべきとの意見も出されました。 ・委員からは、具体的な活用の方策について検討が不十分であるが、今後、基本設計、実施設計などを進めていくなかで、委員会としても、有効な活用策を引き続き検討していく旨を明記したほうがよいとの意見が出されました。 ・委員からは、維持・管理の方策と関連して、周辺住民や多くの人々に、保存や維持・管理に対する理解を得るためにも、保存・整備にかかわる追加調査や保存処理、整備工事のプロセスを公開することはできないかとの意見が出されました。活用の方策に、整備過程においても公開を促進する旨を盛り込み、周辺住民の関心・理解を得る手段としていくことが必要であるとの意見が出されました。 ・以上、今回事務局から提示した答申(案)を基本として、各委員から出された意見について、再度、答申案を部分的に手直しし、各委員に内容を確認した後、最終的な答申として教育委員会に答申することを全会一致で確認しました。議題2.その他 ・事務局から、次回以降の委員会の日程について説明しました。来年度は、本委員会からの答申を受け、具体的な基本設計に着手する予定であり、基本設計の進捗状況に応じて、本委員会を開催していく予定であること、本委員会は保存・整備工事が竣工するまで、継続していく予定であることを説明しました。  ・議長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》  審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
1.日時 平成26年7月17日(木) 午前10時~11時30分 2.場所 市役所防災センター302会議室 3.出席者  委  員  長  谷川 章雄  副委員長   池上  悟  委   員  松井 敏也  事  務  局  宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.今後の保存整備に向けた検討について 2.その他 6.提出資料 1.猪方小川塚古墳の保存整備について(案) 7.会議の結果 ・議長、開会を宣言。 議題1 今後の保存整備に向けた検討について ・事務局から、今後のスケジュールの大枠を提示しました。 ・前回の検討委員会では、現状の仮埋め戻しの状態が長引くことは、石室の保存状況からみて好ましくないとの意見をいただいており、今年度にできる限り基本設計を進め、27年度実施設計、28年度施工のスケジュールで検討できないかとの議論になりました。 ・その後、事務局側で検討したところ、基本設計には、保存・整備工事に必要な事項をすべて盛り込み、基本設計にある程度時間をかけて検討すべきと考えました。その結果、基本設計を平成27年度一年かけて進め、28年度に実施設計から施工へとのスケジュールで考えたい旨、説明しました。来年度の基本設計の検討に向け、今年度は、本委員会としての望ましい保存・整備方針をまとめ、それを受け、来年度基本設計を進めていく方向で検討できないか説明しました。基本設計を進める段階で、周辺市民への説明・周知も必要と考えている旨もあわせて説明しました。 ・委員からは、委員会で今年度、固めるべき内容はどこまでとするのかとの質問が出されました。 ・事務局からは、基本的には、様々な保存・整備の可能性があるなかで、一番望ましい方策、委員会として、もっとも望ましい保存・整備のあり方を提言いただき、そのうえで、それをもとに基本設計にとりかかれるようなところまで、議論をお願いしたい旨、説明しました。石室の保存措置、整備方法のみならず、敷地全体の整備のあり方、整備後の活用のあり方まで含めた提言をまとめていただくかたちが望ましい旨を説明しました。そのうえで、来年度、基本設計を進めていくことになれば、委員会としても、その計画づくりを指導・監督していただく必要があると考えています。 ・委員からは、石室の石材を薬剤を用いて保存処理するとしても、雨が多い時期の施工は難しく、できれば、秋から冬の好天が続く時期が望ましいなど、単に整備の施工のみではなく、石材の保存措置のスケジュールを十分に加味しておく必要があることが指摘されました。そのうえで、保存処理に必要な期間も含めた計画づくりを進める必要があることが指摘されました。 ・委員会としては、実際の保存処理、復元工事、整備工事等すべて含めたスケジュールを組み立てながら、もっとも望ましく効果的な保存・整備の方策について、委員会の考え方を整理していくことで一致しました。そのために、前回までの議論を踏まえたうえで、①近隣自治体における同様の古墳の保存・整備事例の比較検討、②石室を何らかのかたちで公開するとした場合欠損している部分の展示方法の検討、③墳丘の展示方法の検討などを進めていくこととなりました。 ・さらに、委員からは、単に古墳の整備といった視点のみではなく、当該敷地が住宅地に囲まれた小規模な公園になることを考えたうえで、景観上の配慮も必要であり、それらも含めて基本的な考え方をまとめる必要があることが指摘されました。そのうえで、一度、景観や造園分野を専門とする研究者の方にも意見をいただいた方がよいのではとの意見が出され、一度、現地を実見していただき、意見を伺う機会を設けていくこととなりました。 ・委員からは、整備にあたっては、来訪者をどのように想定するのかによって、敷地内に必要とされる施設も異なってくることから、上記の課題とあわせて活用の方策についても十分な検討が必要なのではないかといった指摘がなされました。その際、市域を越えた散策ルートの策定や市内のいろいろな要素と組み合わせた活用について、もっと柔軟な発想が必要ではないかとの意見が出されました。 ・以上の点を踏まえ、委員会としては、いくつかの選択肢のなかから、最も効果的な保存・整備の方策を選ぶこと、その根拠と具体的な方策について、引き続き検討のうえ整理していくことになりました。 2.その他 ・事務局から、今年度はあと2回会議をおこない、委員会としての望ましい方針を報告書としてまとめたいと考えています、10月前半頃に会議をおこなってこれまでの検討内容のまとめに取り掛かり、2月頃に最終的な報告としてまとめていきたい旨を説明しました。 ・議長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》  審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
1.日時 平成25年7月31日(水曜日) 午後2時~3時10分 2.場所 市役所3階 市議会第一委員会室 3.出席者 委  員  長  谷川 章雄 副委員長   池上  悟 委  員   松井 敏也 事務局 浅見 文恵、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.委員長・副委員長の選出について 2.これまでの経過について 3.今後の保存整備に向けた検討について 6.提出資料 1.狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会設置要綱 2.猪方小川塚古墳及び猪方小川塚古墳出土遺物の文化財指定の答申及び指定理由書(写) 3.都内における古墳・横穴墓の整備事例 7.会議の結果 ・事務局で開会を宣言。 ・教育部長から挨拶。 ・事務局から、狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会設置要綱をもとに委員会の趣旨を説明しました。 議題1 委員長・副委員長の選出について ・事務局の司会により、委員長、副委員長を選出しました。 ・委員長は谷川委員に、副委員長は池上委員にお願いすることを全会一致にて決定しました。 ・谷川委員長が議事を進め、議題2へ。 議題2 これまでの経過について ・事務局から、平成23年の試掘調査から平成25年の文化財指定に至るまでの経過について説明しました。 ・平成23年9月に、事業者から当該地での宅地造成にともなう発掘の届出がなされ、試掘調査を行ったところ、敷地内に残されていた盛土が古墳と確認されたため本調査を実施することになりました。本調査では、古墳の主体部が検出され、主体部は切石切組積みの横穴式石室で、極めて貴重な事例であることが確認されました。この結果を受けて、市では現地保存に向けて事業者側と協議を進め、市は開発敷地内の一部を猪方小川塚古墳保存整備用地として購入しました。平成24年6月に市教育委員会は狛江市猪方小川塚古墳調査保存検討委員会を設置し、9月から保存目的の調査を実施し、調査成果を『狛江古墳群猪方小川塚古墳発掘調査報告書』としてまとめました。その後、平成25年6月には、猪方小川塚古墳及び猪方小川塚古墳出土遺物を、市史跡及び市重宝(考古資料)に指定しました。 ・現状は、土嚢を使って埋め戻し、養生シートで覆っています。市の予算で購入し保存することを決めた以上、長期間そのまま放置するわけにはいきませんので、今後どのように保存整備したらよいのか検討をお願いしたい旨、説明しました。 議題3 今後の保存整備に向けた検討について ・事務局から、まず、都内における古墳・横穴墓の整備事例を説明しました。猪方小川塚古墳は、すでに墳丘部が大きく削平されているため、墳丘を復元整備するという考え方ではなく、残された石室をどのようなかたちで整備できるかを検討すべきと考えています。つきましては、石室を公開するとした場合、そのまま石室を露出公開することは非常に難しいため、石室石材に保存処理を施すことによって公開することができるのかなど、具体的な保存手法を含め、整備のあり方について検討していただきたい旨を説明しました。 ・委員から、石室の公開・非公開については、最終的に石の材質、強度等によって決まるのではないかと指摘された。石材に保存処理をする場合、古墳の周りの水の流れによって処理の方法が異なり、水分が高ければ、カビやバクテリアなどの対策を施す必要があること、また水分を遮断するために、石室の周りに塀を埋め込む必要もあるなどの点が挙げられた。 ・委員から、石室の露出公開は難しく、公開する場合には少なくとも何からの覆い屋が必要になる。その上で、石室の表面が隙間なくコーティングできる手法があれば、石室の周りの水を遮断したうえで、公開することも可能ではないかとの意見が出されました。 ・委員から、長期的な視点に立った場合、物質によっては微震動の影響で破損するなどの影響を受ける事例があるので、石室石材がどのような微振動の影響を受けるのについても分析する必要がある点が指摘されました。 ・委員から、仮に非公開とする場合には、石室自体は埋め戻して保存したうえで、府中市の熊野神社古墳のように、少なくともレプリカを造って展示するなどの対応が最低限必要ではないかとの意見が出されました。 ・委員から、公開とする場合は、年中公開とするのか、期間を限定して公開するのか、公開する期間によって整備のあり方も変わってくる可能性がある点が指摘されました。 ・事務局からは、昨年度の調査の際に石材のサンプルを採取しているため、石質の組成については、別途分析を進めていきたい旨、説明しました。 ・委員から、保存整備にあたり、判断材料として他市の古墳の分析データを収集して欲しい旨、要望が出されました。 ・事務局から、現状の問題点として、埋め戻しに使用した土嚢から植物が生え、根が石室の石材表面に張り付く危険があり、どのように対処したらよいか助言を求めました。 ・委員から、遮光シートで光を遮り、ブルーシートで水分を遮る二重の養生が必要な点が指摘され、具体的な整備に着手するまでのあいだ現状が維持できるように、土嚢を入れ替え、再度養生して埋め戻すなど、必要な措置を講じる必要があると指摘されました。あわせてその際に、保存方法を検討するために必要なデータとして、石の強度試験や微震動、保水状況など、石室内部の環境測定など、保存処理や今後の保存計画に必要なデータを収集すべきとの指摘がなされました。 ・検討委員会としては、上記の必要な調査、再養生を今年度中に実施し、そのデータを参考にしながら、平成26年度前半には、具体的な方針について検討していく方向でまとまりました。また、今後のスケジュールについては事務局で再度調整のうえ提示することとなりました。 その他 ・事務局から、委員会の開催は、年度内に4回を予定しています。次回は、再び石室を開け調査を行っている時点で、現地にて開催したい旨を説明しました。具体的には、10月か11月頃になると考えられますが、日程については事務局で調整する旨を述べました。   ・議長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》 審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。  
1.日時 平成26年3月24日(月曜日) 午前10時~11時10分 2.場所 市役所防災センター302会議室 3.出席者 委  員  長  谷川 章雄 副委員長   池上  悟 委  員   松井 敏也 事務局 浅見 文恵、宇佐美 哲也、松下 祐三(社会教育課) 4.欠席者 なし 5.議題 1.保存対策調査の結果について 2.今後の保存整備に向けた検討について 3.その他 次回以降の予定について 6.提出資料 1.狛江市猪方小川塚古墳現状調査報告 2.市史跡猪方小川塚古墳石室の石質鑑定及び諸物性試験報告書 7.会議の結果 ・議長、開会を宣言。 ・社会教育課長から挨拶。 議題1 保存対策調査の結果について (1)事務局から、第1回目の検討委員会の結果を受けて実施した保存対策調査の経緯等を報告しました。 ・調査は、平成25年10月21日から31日にかけて実施しました。 ・第1回目の検討委員会で報告した雑草の繁殖については、石室を仮埋め戻ししていた最上段の土嚢から生えている状態であり、2段目以下の土嚢から雑草の繁殖はみられず、石室壁面等の状態は、昨年度調査を終了し仮埋め戻しを行う前の状態と変わらない状態であったことを報告しました。また、今回の調査終了後は、雑草の繁殖を避けるため、敷地全体に遮光シートを敷き詰め、墳丘部分には、さらに厚手のターピーシートで二重に覆い、養生している。シートも周辺の景観に配慮し、これまでのブルーから深緑色に変更したことなどを報告しました。また、調査期間中の10月27日(日曜日)には、市民向けの現地見学会を開催し、約100名が来跡したことを報告しました。 ・具体的な調査内容については、10月27日の午後から28日の午前中に松井委員が、石室の環境測定等を実施し、その後、鴻池組技術研究所に委託し、石室石材サンプルの石質鑑定、諸物性試験を委託したことを報告しました。 (2)松井委員から、石室の環境測定の結果を報告。 ・現地においては、針貫入による強度試験、石室石材のph値測定、石室内の熱変化、微振動測定の4点について調査を行いました。 ・石材の強度に関しては石室壁面の複数地点で針貫入試験を行ったところ、5~25NTという結果を得ています。普通の礫であれば、100NT程度の強度があるが、極めて低い値であり、石材は極めて脆いことが再確認できました。測定値には幅があるが、高い値は、鉱物にあたったためと考えられることから、石材自体の強度は、あくまで低い値を参考とした方が良いとの意見が出されました。あわせて、石材のph値を測定したが、ほぼ中性であり、周辺環境からの塩基類の影響は見られませんでした。 ・石室石材の熱の状況をサーモグラフィーで朝から晩まで変化を調査したところ、朝晩の冷え方と日中の石材の表面温度差がかなり大きく、10月半ばにしてはかなり高い値となりました。これだけの蓄熱することは、石材自体の劣化が進み間隙が多いことが原因と考えられ、夏場を考えると、50°以上の温度差となる可能性があること、また部分によって温度にムラが大きいことから、石材の乾燥や周囲の水分の動きに変化を与える可能性が高く、石材の劣化を助長する恐れがありますが、熱の問題については、太陽光のうち赤外線をカットすることでかなり解消することはできると考えられます。 ・微振動測定については、敷地内の歩行、上空の飛行機、隣接地での工事振動が、石室へどれほどの影響を与えるかを測定しました。その結果、敷地内で人が歩行するだけでも、石室へかなりの振動が伝わっていることが確認されたため、石室部分を周辺からの振動を受けないよう隔壁を設けるなど検討する必要があることが報告されました。 (3)事務局から、石室鑑定と諸物性試験の結果について報告。 ・石室鑑定は、電子顕微鏡による岩石剥片観察とX線回折による鉱物の同定を行ったところ、石英、長石、角閃石を含む砂質泥岩であり、多摩川の周囲に分布する上総層群中の泥岩が使用されたものと考えられます。また、石材の細孔分布測定では、処理前のサンプルと2種類の樹脂処理剤を塗布した後の状況変化について検討し、樹脂薬剤の塗布により、細孔分布は減少し、空隙率は低下、密度は高くなることが確認され、その結果、エコーチップ測定や針貫入試験においても強度が増していることが確認されています。 ・したがって、樹脂処理剤による処理を行えば、一定の強化は図れるものの、サンプルでは乾燥させた状態のものに処理剤を塗布しているため、現地で塗布した場合、十分な処理剤の含浸が進むのか、また、乾燥させた際の石材のヒビ割れなどが懸念されることが指摘されていることを報告しました。 議題2.今後の保存整備に向けた検討について ・以上の結果を受けて、委員長から、今後の保存整備の方策としては、石室は埋め戻して見学できないかたちで保存するのか、あるいは毎年一定の期間を設けて公開するのか、それとも常時見学できる状況で整備するのか、いくつか方策はあるが、大枠の方向性を検討したいとの発言がありました。 ・委員からは、石材の表面に薬剤を塗布することで、露出している表面の硬化は可能であるが、構造体としての強化にはならないとの指摘がなされました。また、石室壁面自体が内傾した構造であることから、石の表面の硬化とは別に、構造体としての補強も必要であることが指摘されました。 ・委員からは、本来であれば、一度石室を解体し、石材ごとに薬材を含浸させ強化したうえで組み立て直すことが理想的であるが、それでは、現地に現状で保存した意義が失われてしまう可能性が指摘されました。また、埋め戻して見学できないかたちで保存をするとしても、石室自体の構造が不安定で、また石材の劣化は進むことから、石材表面への薬剤の塗布や水分や振動を隔絶する処理は必要となる点も指摘されました。 ・以上の結果から、委員会としては、石室露出展示はかなり難しい状況であるものの、市が土地を取得して現地に保存した経緯を考えると、やはり単に埋め戻すだけではなく、有効的な活用を考えるべきであろうとの意見が出され、この点については全会一致で決定しました。 ・委員からは、そのうえで、活用の方策としては、普段は埋め戻しておき、毎年期間を限って公開する方法もあるのではとの意見が出されました。しかし、この方法であっても、また埋め戻すだけにしても、石材の劣化は進むことから、石室石材の表面硬化や構造体の補強は必要であり、また埋めたり開けたりの繰り返しも劣化を助長する可能性があることも指摘されました。 ・したがって、一定の補強や整備を行ったうえで、数十年のあいだ公開し有効に活用しながらモニタリングを続け、その結果、これ以上露出展示が難しいといった時点まで、有効に活用したうえで、将来的には埋め戻して保存という考え方もあるとの指摘がなされ、このような方向で検討を進めることが望ましいとの発言がなされました。 ・具体的な方策としては、石室の外周に補強壁をつくり、周囲と隔離させ、振動の影響や水分を遮断すること、また補強壁から石室の壁面、床面を強化ガラスが囲い込み、一部に石室壁面との保持面を設けることで、構造体としての補強も可能であり、石室内部に入っての見学も可能になるのではないかとの見方が示されました。熱については、強化ガラスに赤外線を遮断する加工を施すことで可能となるとの見通しが提示されました。 ・ただし石室壁面と強化ガラスのあいだに隙間が生じることから、内部の温度管理と結露防止の方策が必要である。それらは、光触媒やソーラーの活用などの可能性が提示されました。 ・また、敷地内には植栽などは極力避け、見学者の歩行による振動を軽減させるためにも、ブロックやタイルなどによる舗装が望ましいとの意見が出されました。 ・なお、見学可能なかたちで整備を進める際、石室の壁面の一部が失われてしまっている部分について、その復元をどうするのか、見学者が元のかたちをイメージしやすいかたちにどのように整備するのかなど、具体的な方向性については、次回以降引き続き検討することになりました。  議題3 その他 (1)今後の予定について ・次回の委員会は、平成26年5月8日(木曜日)の午前10時から開催することで決定しました。 ・議長、閉会を宣言。 狛江市猪方小川塚古墳保存整備検討委員会委員名簿 肩書 氏名 現職等 専門分野 委員長 谷川 章雄                早稲田大学教授・狛江市文化財専門委員 考古学 副委員長 池上   悟 立正大学教授 考古学 委員 松井 敏也 筑波大学教授 保存科学   《公募市民委員がいない理由》 審議内容が、石室石材の保存処理、古墳の整備等に関する極めて専門的な知識が求められることから、専門各分野の学識経験者で構成しているため。